“大権現”の読み方と例文
旧字:大權現
読み方割合
だいごんげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるにいつのころよりか二処の信仰は分立して、三尺坊大権現だいごんげんの管轄は、ついに広大なる奥山には及ばなかったのである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
峠のものは熊野くまの大権現だいごんげんに、荒町のものは愛宕山あたごやまに、いずれも百八の松明たいまつをとぼして、思い思いの祈願をこめる。宿内では二組に分かれてのお日待ひまちも始まる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
このあいだから丹波の一味をつれて、葛西領かさいりょう渋江しぶえの、まろうど大権現だいごんげんの寮へ、出養生でようじょうを名に出むいているけれど、またなにかよからぬたくらみをしているに相違ない——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)