大引おおび)” の例文
すこしおそいが、大引おおびけ過ぎのこぼれを拾いに、吉原なかへでもかせぎに行こうと、今し本所ほんじょのほうから、吾妻橋の袂へさしかかっていた一ちょうの辻駕籠。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
音「心配しなますな、何うかわっしが才覚をしようから待って居てくんなまし、大引おおびけ過までには何うかして見ましょう」
なかちょう水道尻すいどうじりに近い、蔦屋つたやという引手茶屋で。間も無く大引おおびけの鉄棒かなぼうが廻ろうという時分であった。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伊之助は其の晩また松葉屋へあがりましたが、一旦喧嘩をして出た跡ゆえ、むこうでも容易には帰しませんから遅くなり、遂に大引おおびけ過ぎまで居りましたから、伊之助不図気が附き