“大厦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいか87.0%
いゑ8.7%
いへ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて一方には大厦たいか高楼こうろうにあって黄金の杯に葡萄ぶどうの美酒を盛る者あるに、他方には襤褸らんるをまとうて門前に食をう者あるがごとき
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
さりとは陽氣ようきまちみたるひとまをしき、三島神社みしまじんじやかどをまがりてよりれぞとゆる大厦いゑもなく、かたぶく軒端のきばの十けん長屋ながや二十けん長屋ながやあきなひはかつふつかぬところとてなかばさしたる雨戸あまどそと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三嶋神社みしまさまの角をまがりてより是れぞと見ゆる大厦いへもなく、かたぶく軒端の十軒長屋二十軒長や、商ひはかつふつ利かぬ處とて半さしたる雨戸の外に、あやしきなりに紙を切りなして
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)