声柄こえがら)” の例文
照「私はの時は元服前で見忘れたろうが、私は何うも見た様だと思い、お前が口を利く声柄こえがらで早く知れましたよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
声柄こえがらも十六、七の娘のような、何処どことなくあどない事をも、重吉はこの時始めて心づいた。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「わかってるよ、おめえさんたちの声柄こえがらぐれえは」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祖「はてな、此方こっちにいるのは女のような声柄こえがらがいたす」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)