国辱こくじょく)” の例文
旧字:國辱
国を取られるということは実に国の耻であるが、なおこの宗教を滅ぼされるということは我が国に取っては実に言うに忍びない国辱こくじょくであるからどこどこまでも防がなくちゃならん。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
かえって儂らの真意にもとり、あまつさえ日清談判の如く、国辱こくじょくを受くる等の事ある上は、もはや当路者をかえりみるのいとまなし、我が国の危急を如何いかんせんと、益〻政府の改良に熱心したる所以ゆえんなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
... くやしがりて幾度いくども仕合をいどむはほとんど国辱こくじょくとも思えばなるべし)この技の我邦に伝わりし来歴はつまびらかにこれを知らねどもあるいはいう元新橋鉄道局技師(平岡凞ひらおかひろしという人か)米国より帰りてこれを
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
なにしろ、世界一のクイーン・メリー号がどこへ消えたかわからないとあっては、わが大英帝国の国辱こくじょく問題だ。巨船の行方がわからないうちは、ふたたびロンドンに帰ってこないつもりで、大いに任務を
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)