国札こくさつ)” の例文
紀州はじめ諸藩士の家禄かろくは削減せられ、国札こくさつの流用はくふうせられ、当百銭(天保銭)の鋳造許可を請う藩が続出して、贋造がんぞうの貨幣までがあらわれるほどの衰えた世となった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)