“嚠喨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうりょう79.2%
りうりやう20.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嚠喨りゅうりょうとして喇笛らてきが吹奏され、まっ先にくる鞍上の人を見れば、これなん劉玄徳。左右なるは、伏龍ふくりゅう孔明、鳳雛ほうすう龐統ほうとうの二重臣と思われた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恰も我々が美妙なる音楽に心を奪われ、物我相忘れ、天地ただ嚠喨りゅうりょうたる一楽声のみなるが如く、この刹那いわゆる真実在が現前している。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
ラヂオは傳へる式殿の森嚴しんげんを、目もあやなる幢幡どうばん、銀の鉾射光ほこ・しやくわうたまを。嚠喨りうりやうと鳴りわたる君が代の喇叭らつぱ金屏きんべうの前に立たします。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
俗人ぞくじんをしふる功徳くどく甚深じんしん広大くわうだいにしてしかも其勢力せいりよく強盛きやうせい宏偉くわうゐなるは熊肝くまのゐ宝丹はうたん販路はんろひろきをもてらる。洞簫どうせうこゑ嚠喨りうりやうとして蘇子そしはらわたちぎりたれどつひにトテンチンツトンの上調子うはでうしあだつぽきにかず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)