“噛合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみあ90.9%
かみあひ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍女七 はすの糸をつかねましたようですから、わにの牙が、脊筋と鳩尾みずおち噛合かみあいましても、薄紙一重ひとえ透きます内は、血にも肉にも障りません。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この女性の声が乱闘の中へ流れ込んだものですから、それで獣の噛合かみあいのような渦巻がいくぶん緩和されたものでありました。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
気短きみじかな馬はとうと噛合かみあひを始めた。その拍子に馬車が大揺れに揺れたと思ふと、大型な絹帽がころ/\と博士の肩を滑り落ちた。無慈悲な見物人はすべつこい博士の頭を見て声を立てて笑つた。