“噛分”の読み方と例文
読み方割合
かみわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酸いも甘いもずんと噛分かみわけておられる、この度もおもとを引取って快く世話をしようと仰せられるのだ、よくお礼を申上げるよう
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
不思議ふしぎ不思議ふしぎだ」といつたとてつたが不思議ふしぎであてにはならぬといふにはあらず、こゝの道理だうり噛分かみわけてさ、この七不思議なゝふしぎたまへや。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「がし叔母が慈母おふくろのようにおれの心を噛分かみわけてくれたら、若し叔母が心をやわらげて共に困厄こんやくに安んずる事が出来たら、おれほど世に幸福な者は有るまいに」ト思ッて文三屡々しばしば嘆息した。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)