“噉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くら41.7%
29.2%
くろ8.3%
くわ8.3%
8.3%
くっ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『後漢書』南蛮伝に交趾の西に人をくらう国あり云々、妻を娶って美なる時はその兄に譲る。今烏滸おこ人これなり。阿呆を烏滸という起りとか。
海に二つの竜現われ青赤い合い戦うて一時ばかりして青竜負けて逃ぐ、その夜そこに宿り明日見れば昨と同時にまた戦うて青竜敗走した
また鱷その身にかつてくろうた人の魂をかくすという(レオナード『ラワルニゲルおよびその諸民族エンド・イツ・トライブス』)。
仮令たとい叔父様が何と云わりょうが下世話にも云う乗りかゝった船、此儘このまま左様ならと指をくわえて退くはなんぼ上方産かみがたうまれ胆玉きもだまなしでも仕憎しにくい事
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
会津拝領は八月中旬の事で、もう其歳の十月の二十三日には羊の木村父子は安穏に草をんでは居られ無くなって、跳ねたり鳴いたり大苦みを仕始めたのであった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
尋常よのつねの犬なりせば、その場に腰をもぬかすべきに。月丸は原来心たけき犬なれば、そのまま虎にくってかかり、おめき叫んで暫時しばしがほどは、力の限りたたかひしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)