“嘈々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうそう55.6%
さうさう22.2%
さう/\11.1%
サウサウ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう音色ねいろ悲愁ひしゅうな叫び、または嘈々そうそうとしてさわやかに転変する笙の余韻よいんが、志賀しがのさざ波へたえによれていった——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五合入りの古鉄瓶に嘈々さうさうとして断続調を成す松風の楽を聴く、この古鉄瓶も又興こそあれ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
けいに沿ふて猶進むこと數歩、路は急に兩傍りやうはうより迫れる小丘陵の間にりて、溪聲俄かに前に高く、鏜鏗だうかうたる響はた以前の嘈々さう/\切々せつ/\たるに似ず、いぶかりつゝも猶進めば、兩傍の丘陵は忽ち開けて
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
大絃タイゲン嘈々サウサウトシテ 急雨ノ如ク
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)