品数しなかず)” の例文
旧字:品數
「私も品数しなかずを教えて上げません。告訴はあなたが御自分でなさるんですから、私は書いていただかないでも困りません」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時分じぶんには、すくない品数しなかずは、ますますすくなくなって、完全かんぜんなものとては、だれか、利助りすけ作品さくひんあいしていたごく少数しょうすうひと家庭かていのこされたものか、また
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そういたしますには、ずいぶん日にちがかかります。それに、たいへんな品数しなかずでございますから、ならべるだけでもたくさんのおへやがいりまして、こちらさまのおしろではとてもそれだけの場所ばしょはございません。」
「ええ、そうね。どうも品数しなかずが足りないようだ事。これでみんな戻ったんでしょうか」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)