“吾寺”の読み方と例文
読み方割合
うち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『へえ、吾寺(うち)の前まで? 酔つて居ても娘のことは忘れないんでせうねえ——まあ、それが親子の情ですから。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
噫(あゝ)、吾寺(うち)の和尚さんも彼年齢(あのとし)に成つて、未(ま)だ今度のやうなことが有るといふは、全く病気なんですよ。病気ででも無くて、奈何して其様な心地(こゝろもち)に成るもんですか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
猫を飼つて鼠を捕らせるよりか、自然に任せて養つてやるのが慈悲だ。なあに、食物(くひもの)さへ宛行(あてが)つて遣(や)れば、其様(そんな)に悪戯(いたづら)する動物ぢや無い。吾寺(うち)の鼠は温順(おとな)しいから御覧なさいツて。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)