向岳むかつを)” の例文
庄司も妻もおもてを青くして嘆きまどひ、こはいかにすべき。ここに都の三二八鞍馬寺くらまでらの僧の、年々熊野くまのに詣づるが、きのふより此の三二九向岳むかつを三三〇蘭若てらに宿りたり。