名目みょうもく)” の例文
就いては死刑と云う名目みょうもくには承服が出来兼ねます。果して死刑に相違ないなら、死刑に処せられる罪名が承りとうございます
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大抵はたちの悪い御家人どもや、お城坊主の道楽息子どもや、或いは市中の無頼漢ならずものどもが、同気相求むる徒党を組んで、軍用金などという体裁の好い名目みょうもくのもとに
半七捕物帳:04 湯屋の二階 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ラマ教の教学の組織は、名目みょうもく、教儀、集解しゅうげという順でやっていく。智海は卅一年の五月に中座に進み、その年いっぱい観心と玄義をやり、卅二年の暮に小導師の位をとった。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
もっとも遠島と申しますのは八丈島、三宅島みやけじまにて、其の内佐渡は水掻人足みずかきにんそくと申しまして、お仕置のうちでも名目みょうもくいのでござりますが、囚人めしゅうどの身に取っては一番つらい処でありますから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
寛永二十年五月三日、加藤式部少輔明成は、病気のためという名目みょうもくで、四十万石の封土ほうどを、表面は還納だが、実は没収されてしまった。その後へは山形から保科肥後守正之が入部した。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
政府にては学校といい、平民にては塾といい、政府にては大蔵省といい、平民にては帳場といい、その名目みょうもくは古来の習慣によりて少しく不同あれども、その事の実はごうも異なることなし。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
甲 報恩講ばかね? 名目みょうもくばかえるかね?
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
塩尻 塩原繁昌記 史記 詩経 事言要玄集 地獄実有説じつうせつ 自娯集 事纂 子史精華事類統編 資治通鑑 地震考 七十五法名目みょうもく 視聴雑録 十訓抄じっきんしょう 実験須弥界説じっけんしゅみかいせつ 支那教学史略 島田幸安幽界物語 沙石集 拾芥抄しゅうがいしょう 周書 十八史略 宗門略列祖伝 周遊奇談 宿曜経 朱子語類 修善寺温泉名所記 出定後語じゅつじょうこうご 出定笑語 主夜神修法しゅやじんしゅほう 周礼しゅらい 荀子 春秋左伝 遵生八牋じゅんせいはっせん 春波楼筆記しゅんぱろうひっき 商家秘録 消閑雑記 蕉窓漫筆 掌中和漢年代記集成 成唯識論 初学便蒙集 諸活幹枝大礎学 書経 続日本紀しょくにほんぎ 続日本後紀 書言故事大全 諸国怪談空穂猿うつほざる 諸国奇談西遊記 諸国奇談東遊記 諸国奇談漫遊記 諸国奇遊談 諸国古寺談 諸国新百物語 諸国里人談 諸子彙函 庶物類纂 神易選 人家必用〔小成〕 人国記 新古事談 神社啓蒙 神社考 神籤しんせん五十占 神相全編〔正義〕 新続古事談 神代口訣くけつ 新著聞集 神童憑談ひょうだん 神皇正統記じんのうしょうとうき 神変仙術錦嚢きんのう〔秘巻〕 神幽弁論
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
実際こっちでは、治安妨害とか、風俗壊乱とか云う名目みょうもくもとに、そんな人を羅致らちした実例を見たことがない。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
甲 報恩講ばかね? 名目みょうもくば変えるかね?
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)