“名刹”の読み方と例文
読み方割合
めいさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通しであったか、宿次ぎであったか、それさえもわからず、ようやく甲斐国東山梨、松里村の名刹めいさつ恵林寺えりんじの門前に着いた宇津木兵馬。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
地内はいわゆる七堂伽藍がらん巍々ぎぎとしていた。七十二門の廻廊、三門、草門、鼓楼ころう、五重の塔など、甲州第一山の名刹めいさつたる名に恥じない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寺はその森に沿った石段の上にあり、本堂、講堂、食堂じきどう、客殿、宝蔵などのほかに、三重の塔もあって、近国でも名刹めいさつの内にかぞえられていた。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)