“めいさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名刹89.3%
明察10.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺はその森に沿った石段の上にあり、本堂、講堂、食堂じきどう、客殿、宝蔵などのほかに、三重の塔もあって、近国でも名刹めいさつの内にかぞえられていた。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
下野薬師寺は奈良の東大寺、筑紫の観音寺と共に天下の三戒壇、鑑真の開基かいきで、日本有数の名刹めいさつだった。この名刹の別当は、流刑というには当らない。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「今にして思い当たるのは、船待小屋ですれちがった時の、怪しげな男女ふたりであった! それを啓之助めが、おのれの非に恟々きょうきょうとしておったがため、いらざる口出しをして、有村の明察めいさつをあやまらせた」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞てさてこそ只今申通り我々を召捕了簡と相みえたりと云へば皆々山内が明察めいさつを感じてやまざりしと扨も越前守は若黨草履取を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)