台屋だいや)” の例文
旧字:臺屋
それらの二階建の家に混って、大きな仕出屋しだしやがありました。大勢の男女が働いています。これは貸座敷ばかりへ食物を入れるので、ここらでは台屋だいやといいました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
台屋だいやのかたでは、源四郎の細君さいくんまさとままははわかいやといおんなとの三人が、なにかまじめに話をしながら、ままははははすのかわをはぎ、お政と女はつと豆腐どうふをこしらえてる。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
将軍家大奥の台一式の御用を勤めるお台屋だいやの株を買って立派な旦那衆となっていた。
驚いて尻餅をきながら、能く見たら台屋だいやが大台を持って帰ってくのをおばけと間違えたのですが、一切そういうものが見えるようなわけで、余程よっぽど怖いんですが、そういう訳ですから
老人はそのままお台屋だいやへはいる。源四郎はつまをうながして納戸なんどへ送りやった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)