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可然
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しかるべく
ふりがな文庫
“
可然
(
しかるべく
)” の例文
其許
(
そこもと
)
卒業の上は分家致すこと兼々両親の
宿念
(
しゅくねん
)
に候間、早速取計らい申上度、ついてはその中一度御帰郷
可然
(
しかるべく
)
、実は両親も心待ち致居る様子に御座候。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「毎度お訪ね下さるので、
却
(
かへ
)
つて
私
(
わたくし
)
は迷惑致すのですから、どうか貴方から
可然
(
しかるべく
)
御断り下さるやうに」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
別紙御銘々様へは、
乍憚
(
はばかりながら
)
御三君より御礼
可然
(
しかるべく
)
御風語被成下度、此段貴答迄
如此
(
かくのごとく
)
に御座候。頓首謹言。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
第六 かりに
若
(
も
)
し小生に多少の動産不動産があったとしてその場合は半額を余の親族のもので縁の順序によって分つがよろしい、その半額は
可然
(
しかるべく
)
公共的の事業に使用するがよろしい
生前身後の事
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
御主人ヘ
被対
(
むかわせられ
)
如何ト奉存候、此儀私ニハ
御構不被成候
(
おかまいなされずそろ
)
テ
可然
(
しかるべく
)
奉存候、此段御直ニ可申上ト存候ウトモ御承引ナサルマジク候ニ付、
態
(
わざ
)
ト
不申候
(
もうさずそろ
)
テ
爰元
(
ここもと
)
ヘ参居シ、御船ノ儀ハ幾重ニモ
御断申候
(
おことわりもうしそろ
)
巌流島
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
小生フランネルの単衣を着て得々
欣々
(
きんきん
)
として
而
(
しか
)
も服薬を二種使用致し居候。「千鳥」の原稿料御仰せの通にて
可然
(
しかるべく
)
かと存候。「
柳絮行
(
りゅうじょこう
)
」はつまらぬ由。小生もゆっくりと拝見する勇気今は無之候。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
於予
可然
(
しかるべく
)
存候間
其旨申答了
(
そのむねまうしこたへをはんぬ
)
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『お殿様
御事
(
おんこと
)
年来御放蕩の結果お鼻御落滅。同時に御失明の
虞
(
おそれ
)
有之候間
片時
(
へんじ
)
も早う眼科へ転学
可然
(
しかるべく
)
』とありました。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“可然”で始まる語句
可然候
可然哉否