“古武者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるつわもの75.0%
つわもの25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉野太夫の手を自分の胸に納めて、この古武者ふるつわもの、抜からぬ顔して起ちかけた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じ場所から攻め入った柳川の立花飛騨守宗茂ひだのかみむねしげは七十二歳の古武者ふるつわもので、このときの働きぶりを見ていたが、渡辺新弥、仲光内膳なかみつないぜんと数馬との三人が天晴あっぱれであったと言って、三人へ連名の感状をやった。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一八六八年に船長として青錨会社ブルウ・アンカアに入社してから、この一九〇九年、事件が起るまで四十一年間、ずっと事故無しで荒海を乗り廻して来たB・A・L切っての海の古武者つわものだった。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)