“厭世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんせい95.1%
えんせ2.4%
ニヒル2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〕更に例を求めるとすれば、僕は正宗白鳥氏の作品にさへ屡々しばしば論ぜられる厭世えんせい主義よりも寧ろ基督キリスト的魂の絶望を感じてゐるものである。
寒さよりも、足よりも、布団のにおいよりも、煩悶はんもんよりも、厭世えんせよりも——疲れている。実に死ぬ方がらくなほど疲れ切っていた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一番大きな原因と云えば、勿論、厭世ニヒルでもなく、愛情の破局ですけれど。
幾度目かの最期 (新字新仮名) / 久坂葉子(著)