原始人げんしじん)” の例文
したがつてそれ以前いぜん原始人げんしじんだとか、ハイデルベルグじんだとかにいたつては何萬年前なんまんねんまへであるか、にはかに見當けんとうがつかないくらゐです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ああ、なんでも単純たんじゅんかぎる。単純たんじゅんで、素朴そぼくなものは、きよらかだ。ちょうど、文明人ぶんめいじんより、原始人げんしじんのほうが、誠実せいじつで、感覚的かんかくてきで、能動的のうどうてきで、より人間にんげんらしいのとおなじだ。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大きな自然のふところにいだかれて、原始人げんしじんのような素朴そぼくな生活がつづいた。あるときは油を流したようをしずかな青い海の上を、モンパパ号は大いばりで進んでいった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
われ/\はこれを『ホモ・プリミゲニウス』(原始人げんしじん)とんでゐるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)