“十曲峠”の読み方と例文
読み方割合
じっきょくとうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東ざかいの桜沢から、西の十曲峠じっきょくとうげまで、木曾十一宿しゅくはこの街道に添うて、二十二里余にわたる長い谿谷けいこくの間に散在していた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
急ぎ足ですた/\/\/\と馬籠の宿を出外ではずれにかゝりますると、其処そこには八重やえに道が付いて居て、此方こっちけば十曲峠じっきょくとうげ……と見ると其処に葭簀張よしずばり掛茶屋かけぢゃやが有るから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
二人ふたりずつの押し手にそのあとを押させ、美濃と信濃しなの国境くにざかいにあたる十曲峠じっきょくとうげの険しい坂道を引き上げて来たのでもわかる。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)