“十八公麿”の読み方と例文
読み方割合
まつまろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その様子では、洛中らくちゅうのさわぎも、ただごとであるまい。怪我けがしてはならぬゆえ、十八公麿まつまろも、きょうは、学舎をやすんだがよいぞ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「唖といえば、有範ありのりの和子、十八公麿まつまろは、生れてからもう半歳にもなるに、ものをいわぬと、吉光のまえが、心をいためているが」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、気がつくと、自分の膝に戯れていた十八公麿まつまろが、いつのまにか、月の光の中を、他愛たわいなく這いまわって、縁へ出ていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)