“有範”の読み方と例文
読み方割合
ありのり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「唖といえば、有範ありのりの和子、十八公麿まつまろは、生れてからもう半歳にもなるに、ものをいわぬと、吉光のまえが、心をいためているが」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「御所の戻りに、寄るとはいうたが……。よいわ、いずれ、帰りには、日野の有範ありのりやしきへ立ち寄るほどに、そこで、会おう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあ」ゆくりなく、そこの南縁のだまりに、乳のみ児を抱いた吉光きっこうまえと、有範ありのりとの夫婦が、むつまじく、児をあやして、くつろいでいた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)