“勧工場”のいろいろな読み方と例文
旧字:勸工場
読み方割合
かんこうば75.6%
くわんこうば20.0%
ゴスチヌイ・ドヴォール2.2%
パッサージ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の家の隣には勧工場かんこうばがあって私たち兄弟たちは毎日の様にそこへ行った。何でも私の家の家作であって、南谷という人がやっていた。
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
両国の広小路に沿うて石を敷いた小路には小間物屋袋物屋煎餅屋など種々なる小売店の賑ふ有様、まさしく屋根のない勧工場くわんこうばの廊下と見られる。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
是が非でも襟をとり替えて、将校連がしているような海狸かいりにしなければならない。そのためにわたしは勧工場ゴスチヌイ・ドヴォールをぶらつき始めた。
パッサージ・ホテルという名の由来は、このホテルをこめてトゥウェルスカヤ通りの角に大きく建っている建物の下に、物産陳列をした勧工場パッサージがあったかららしかった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)