“剋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
か70.4%
こく29.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや乙女、おゆうが、秀吉の眼にとまって、秀吉的な情炎の誘惑に、ついに剋(か)てないでその側室(そくしつ)となったのもぜひがない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にも関らず、毎日、平然と奉行所に出仕して、あらゆる四囲の逆境と、おのれに打ち剋(か)とうとしている姿は、何とも雄々(おお)しいものでおざる。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五十男の一剋(こく)な松五郎は、本當に鋏位は新助に突つ立て兼ねません。佐々村佐次郎、それを押へるのが本當に精一杯でした。
「しかも曲っていらあ」「少し猫背(ねこぜ)だね。猫背の鼻は、ちと奇抜(きばつ)過ぎる」と面白そうに笑う。「夫(おっと)を剋(こく)する顔だ」と主人はなお口惜(くや)しそうである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)