“刺繍台”の読み方と例文
読み方割合
ししゅうだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と照彦様はさっそく刺繍台ししゅうだいの方へはい進んだ。おとといの晩の不首尾ふしゅびがあるから、特にご機嫌きげんをとるつもりだった。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と正三君はあやまりながらきおこした。照彦てるひこ様は刺繍台ししゅうだいをつぶしたことに気がつくと、正三君を突きのけて逃げていった。ご丹精たんせい芙蓉ふよう落花狼藉らっかろうぜきになっている。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
しかし押される方もはなさないし、押す方もいいかげんのところで振りはずす工夫くふうをしないから、二人ふたりしょ刺繍台ししゅうだいの上に倒れてしまった。下になった照彦様はつくえのかどで頭を打って泣きだした。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)