“別館”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなれ50.0%
べつやかた25.0%
べっかん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「物置のある別館はなれと云うと、あれなんですね?」東屋氏は岬の最尖端の船室ケビン造りの建物に向って、歩きながら言葉を続けた。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
ちょうどこの頃のことであった、洛外栗栖野くるすの小野の里の、日野資朝卿すけともきょう別館べつやかたで、無礼講の宴が行われるという、そういう噂が立っていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
とっくにもう花を失っている躑躅つつじしげみの向うの、別館べっかんの窓ぎわに、一輪の向日葵ひまわりが咲きでもしたかのように、何んだか思いがけないようなものが、まぶしいほど
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)