“初瀬詣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はせまい25.0%
はせもう25.0%
はつせまい25.0%
はつせまうで25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初瀬詣はせまいりから帰って来た尼君の悲しみは限りもないものであった。
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
簡単な住居すまいであったから、気楽に門の中へ車を入れ、自身の来たことをついて来た侍に言わせると、姫君の初瀬詣はせもうでの時に供をした若い女房が出て来て、車からりるのを助けてくれた。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
黒崎、出雲いずも村の方は夕煙が霞のようになって、宿に迷う初瀬詣はつせまいりの笠が、水の中の海月くらげのように浮動する。
その証拠には源氏の初瀬詣はつせまうでくだりにも、虫の垂衣たれぎぬの事は見えぬさうである。私はその人の注意に感謝した。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)