“切掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっか30.8%
きっかけ30.8%
きりかけ15.4%
きつかけ15.4%
きれか7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は、と目をねむって切掛きっかけたが、からッきし二の太刀が続きません。酌をして下さい、と一口に飲んでまた飲んだ飲んだ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平和に対する世界の努力を、暴力的に破壊させる切掛きっかけを合図し合うための同盟を結んだ三国は、西に東に兇暴な力を揮い始めた。
私たちの建設 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
開くに吉三郎にはあらで一人の男拔打ぬきうち切掛きりかけしかばお竹はあなやと驚き奧の方へ迯入にげいりながら泥棒どろぼうと聲を立てるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かうなるとわたしにとつては何より楽な切掛きつかけが与へられることになつたので、その喝采の止むのを合図に
(新字旧仮名) / 喜多村緑郎(著)
あの『赤い切掛きれかけ島田のうちは』と云ふうたの文句の通、惚れた、好いたと云つても、若い内はどうしたつてしん一人前いちにんまへに成つてゐないのですから、やつぱりそれだけで、為方の無いものです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)