“分厚”の読み方と例文
読み方割合
ぶあつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スカンディナヴィアの田舎いなかには恐ろしくがんじょうで分厚ぶあつでたたきつけても割れそうもないコーヒー茶わんにしばしば出会った。
コーヒー哲学序説 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
地面がつきて水となってる所に、分厚ぶあつな錠前と三つの太い肱金すじかねとのついてる大きな低い円形の鉄格子てつごうしを、彼は認めたのだった。
といっても、分厚ぶあつふたがへだてているのでその意味いみはわからないが、なにせよ、人間の声がうずまいているのは想像そうぞうされる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)