“出足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
であし75.0%
しゅっそく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為し翌日二人にて長崎よりふねに乗りたり後にて聞けば金起は出足であしのぞみ兄の金を千円近く盗み来たりしとの事なりやがて神戸に上陸し一年余り遊び暮すうち
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ながまさ公は名将のうつわでいらっしゃいますし、ゆうきりん/\たる日ごろの御きしょうでござりますから、出足であしのはやい信長をてきに廻してこうゆる/\としていてはならぬ
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
延長えんちょう六年八月の頃、奥州に住む、安珍という年若い美僧が、熊野詣くまのもうでに出足しゅっそくした。その途中、牟婁郡むろごおりで、まさごの庄司清次しょうじせいじという男の家に、一夜の宿をもとめた。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)