“凶馬”の読み方と例文
読み方割合
きょうば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いくら名馬でも、惜しいかな、四白よつじろだもの。——馬相ばそうからいっても、四白よつじろは、凶馬きょうばそうとしてある』
長い尾毛びもうは地にれんばかりであり、ただこの名馬にして、人が、凶馬きょうばそうときらう四白よつじろの脚もとが目につくが、これまた、雪を踏んでいるかのように、かえって美しい。
『ふうむ。……それでか』と、清盛はすぐ、凶馬きょうばそうをおもい出した。——が、また迷信とわらうにちがいない。この男には、いえないのだ。清盛は、心にもない慰めをいった。