“凶歉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きようけん66.7%
きょうけん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大阪は全国の生産物の融通分配を行つてゐる土地なので、どの地方に凶歉きようけんがあつても、すぐに大影響をかうむる。市内の賤民が飢饉に苦むのに、官吏や富豪が奢侈をほしいまゝにしてゐる。平八郎はそれをいきどほつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
前年は備後が凶歉きようけんであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
奥羽おううその外の凶歉きょうけんのために、江戸は物価の騰貴した年なので、心得違こころえちがえのものが出来たのであろうと云うことになった。天保四年は小売米こうりまい百文に五合五勺になった。天明てんめい以後の飢饉年ききんどしである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)