内向うちむき)” の例文
時々は玄関脇の書生部屋へ這入はいって、かつて電話で口をき合った事のある書生と世間話さえした。奥へも無論通る必要が生じて来た。細君に呼ばれて内向うちむきの用を足す場合もあった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
俺はもう、中坂の藤井重之進の内向うちむきのことを調べてゐるよ。御家人のくせ賭事かけごとつて首も廻らぬ借金だ。一時は御家人の株まで賣らうとしたが、二三日前から急に金が出來て、ポツポツ借金を