“八百八後家”の読み方と例文
読み方割合
はっぴゃくやごけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氷見鯖ひみさばの塩味、放生津鱈ほうじょうづだら善悪よしあし、糸魚川の流れ塩梅あんばい、五智の如来にょらい海豚いるか参詣さんけいを致しまする様子、その鳴声、もそっと遠くは、越後の八百八後家はっぴゃくやごけの因縁でも、信濃川の橋の間数まかずでも
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俗にいふ越後は八百八後家はっぴゃくやごけ、お辻がとこも女ぐらし、又海手うみての二階屋も男気おとこげなし、なつめのある内も、男が出入ではいりをするばかりで、年増としま蚊帳かやすきだといふ、紙谷町一町のあいだに、四軒、いづれも夫なしで
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)