“克明”の読み方と例文
読み方割合
こくめい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は克明こくめいに二度目の調べを始めたのです。その後から胡散うさんの鼻をふくらませて、弁慶の小助がついて来たことは言うまでもありません。
四十格好の克明こくめいらしい内儀かみさんがわが事のように金盥かなだらいに水を移して持って来てくれた。葉子はそれで白粉気おしろいけのない顔を思う存分に冷やした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
(お春の癖で、こう云う話をする時は一々その人の口調を真似て、当時の会話を克明こくめいに再演して見せるのである)
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)