たくわ)” の例文
第二には仏蘭西の本邸にたくわえてある東洋の書画載籍しょがさいせきの整理を依嘱するため適当な日本人をさがして本国へ同行したいという事を語った。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのうち往々後日のたくわえに飼い置くにつけその性らし使うに堪えたものと知れ、り試みるに快活に用を弁ずるから、乗るも牽かせも負わせもして、ついに人間社会大必要の具となった。
といって三郎をれていった。そこに倉があって三十石にあまる粟がたくわえてあった。それがあるなら家賃を払ってもまだあまりがあった。三郎は喜んだ。そこで屋主の謝に粟をとってくれといった。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
繼「なに仮令たとえ半年一年の長煩ながわずらいをなすっても私が御詠歌を唄って報謝を受けて来れば、お前さん一人位に不自由はさせません、それに私も少しはたくわえが有るから、まア/\決して心配をなさるな」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)