“傷心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうしん42.9%
いた14.3%
いたみ14.3%
しやうしん14.3%
なげき14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その顔のあからみはすぐ音枝の傷心しょうしんへの思いやりに移り、後悔にも似た気持がわく。
雑居家族 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
(良人は、辺土の北国へ、念仏をひろめ賜うために立って今朝は教化きょうげの旅の門出かどで——)と信じているので、そこに悲惨らしい影や、流人的るにんてき傷心いたみとか悶えなどは、見られないからであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むしろ慚愧ざんき傷心いたみが多く、誇る気もちなどは毛頭ないが、あの事件は、相当世間の耳目を聳動しょうどうして、うわさの波を天下に拡げているらしい。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
傷心しやうしんの句をしてゐし
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「銀子さん」と梅子は語をぎつ「其頃私は貴女あなたかつての傷心なげきに同情しましたの、何時でしたか、貴女は夜中に私の寄宿室へやいらしつておつしやつたことがありませう、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)