“傀儡子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいらいし33.3%
くぐつ22.2%
くぐつし22.2%
くわいらいし11.1%
クワイライシ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古代雑戸ざっこ時代・傀儡子かいらいし時代の余習をついで、大多数の工業者・遊芸者等はみな賤しいものとされていたのである。
エタに対する圧迫の沿革 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
因に云う、谷蟆或いは傀儡子くぐつの語原はククであったらしい。仮名書きには久久都・久求都、或いは多邇久々とある。
一方大陸渡来の漂泊民傀儡子くぐつしや、中古流行した放下僧ほうかそうなどが日本奇術、曲芸の祖先である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
遮莫さもあらばあれ、わがルーソー、ボルテイアのはいに欺かれ了らず、又た新聞紙々面大の小天地に翺翔かうしやうして、局促たる政治界の傀儡子くわいらいしとなりをはることもなく、おの夙昔しゆくせきの不平は転じて限りなき満足となり
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
私は、くゞつ・傀儡子クワイライシ同種説は、信ずる事が出来ないで居るが、くゞつの名に宛て字せられた、傀儡子の生活と、何処までも、不思議に合うて居るのは、事実である。