偽悪者ぎあくしゃ)” の例文
だが都会人の気の弱いものが、一たんひるがえると思い切った偽悪者ぎあくしゃになることも、小初はよく下町で見受けている例である。貝原もそれを見越みこして父に安心しているのではないか。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)