“偽盲”の読み方と例文
読み方割合
にせめくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お蝶は舌を巻いて、暗いところから弁信のおもてを見直しました。それは、もしや、この按摩が偽盲にせめくらで、そっと目をあいているからではないかと思ったからです。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
場所は、首部こうべの間道で、偽盲にせめくらの捕まったときよりも、時刻はだいぶ後であったが。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは偽盲にせめくらで実は盗賊のたぐいではないかなどと平助は疑った。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)