“倶不戴天”の読み方と例文
読み方割合
ぐふたいてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
井伊と吉田、五十年前にはたがい倶不戴天ぐふたいてんの仇敵で、安政の大獄たいごくに井伊が吉田の首を斬れば、桜田の雪を紅に染めて、井伊が浪士に殺される。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
倶不戴天ぐふたいてんの親のあだ、たまさか見付けて討たんとせしに、その仇は取り逃がし、あまつさへその身は僅少わずかの罪に縛められて邪見のしもとうくる悲しさ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
倶不戴天ぐふたいてんの敵なりとして続けられ、何月何日、某処に会合したその一人は既に斯の如き自白をして、汝もその時斯の如き言動をしたに相違がないと、其者は立派に陳述して居るではないか。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)