“信之”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のぶゆき60.0%
しんし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成斎には二子三女があって、長男生輒せいしょうは早世し、次男信之のぶゆきが家を継いだ。通称は俊治しゅんじである。俊治の子は鎰之助いつのすけ、鎰之助の養嗣子は、今本郷区駒込こまごめ動坂町どうざかちょうにいる昌吉しょうきちさんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小川家といへば、郡でも相応な資産家として、また、当主の信之のぶゆきが郡会議員になつてゐる所から、おもなる有志家の一人として名が通つてゐる。信吾は其家そこの総領で、今年大学の英文科を三年に進んだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
正直の数世すせいの祖信重しんちょうが出雲から岩国にうつって、はじめて池田氏にあらためたのである。正直の子が信之しんし、信之の養子が正明せいめいで、皆曼公の遺法を伝えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此年壬戌に福山藩の小島氏で成斎知足せいさいちそくが歿した。継嗣は第二子信之しんしである。成斎の墓表は二あつて、一は海保漁村が撰び、一は関藤藤陰せきとうとういんが撰んだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)