侍士さぶらひ)” の例文
忍び出夜にまぎれて千住の方へと行たりけり此左仲はもと下總しもふさ銚子在てうしざいの百姓の悴なりしが江戸へ出て御旗本を所々しよ/\渡り侍士さぶらひを勤め夫より用人奉公ほうこう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立て或松原に差掛りしが此方の松蔭まつかげより黒き頭巾づきんにておもてを隱せし一人の侍士さぶらひ四邊あたりを見廻し立出て忠八暫しと云こゑに驚き見返みかへれば彼の侍士が黒き頭巾をぬぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はたらき候が向うに手利てきゝ侍士さぶらひあり疵をうけ夫より働き不自由に相成候とて海賊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)