“作代”の読み方と例文
読み方割合
さくだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湯でも水でもぶっかけてざぶ/\流し込むのである。若い者のたのしみの一は、食う事である。主人は麦を食って、自分に稗を食わした、と忿いかって飛び出した作代さくだいもある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それから彼は作代さくだいに妻をもたせて一家を立てゝやったり、義弟が脚部に負傷ふしょうしたりすると、荷車にのせて自身いて一里余の道を何十度も医者へ通ったり、よく縁者の面倒めんどうを見る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
寺本さんの作代さくだいは今年も勤続つづくと云うが、盆暮の仕着せで九十円、彼様あんな好い作代ならやすいもンだ、と皆が羨む。亥太郎さんの末の子は今年十二で、下田さんの子守こもりに月五十銭でやとわれて行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)