“伝誦”の読み方と例文
読み方割合
でんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かすかながら幾つかの奇抜なものが残っており、ことにアヤゴという多くの語りものが、女性の伝誦でんしょうに保存せられていて、今もまだ採訪を可能にしている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『古事記』は天武てんむ天皇が稗田阿礼ひえだのあれ伝誦でんしょうさせられたのを太安万侶おおのやすまろが書いたものであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
神聖観に護られて、固定のままあるいは拗曲ようきょくしたままに、伝った語句もある。だがたいていは、呪詞諷唱ふうしょう者・叙事詩伝誦でんしょう者らの常識が、そうした語句の周囲や文法を変化させて辻褄つじつまを合せている。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)