付人つきびと)” の例文
わたしこそは、なにをかくしましょう、故勝頼公こかつよりこうのわすれがたみ、武田伊那丸君たけだいなまるぎみ付人つきびと恵林寺えりんじ禅僧ぜんそう加賀見忍剣かがみにんけんともうしますもの
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「左様、夫婦にしては年が違う、兄妹にしては他人行儀なところがある、付人つきびと仲間ちゅうげん小者こものではない、どこの藩中という見当も、ちょっとつきかねる、そうかといって、ただの浪人にしては悠暢ゆうちょうな旅だ」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
このうえは、いっこくもはやく、あの垢離堂から社家しゃけへおうつし申しあげ、また、付人つきびとの忍剣とやらの神縛しんばくもといて謝罪しゃざいするよりほかに手段しゅだんはなかろう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
付人つきびと側の十一人、鳥居与右衛門、須藤与一、左右田そうだ孫八たちは、みるまに、奮戦して、ばたばたと討死した。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「して、お付人つきびとは?」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)