フランス)” の例文
旧字:
既に幾たびも君が学資に窮して、休学のむを得ざらんとするごとに、常にフランス文の手紙がそって、行届ゆきとどいた仕送しおくりがあったではないか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八、南米行 客船はリバプール港より出て、風も雨も夏の深まりを知る。フランスの海で涼気を初めて覚え、ポルトガルの首都では暑熱はなお強かった。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(やかたはフランスの南海に向かって建ち、一望するうちに夕映えも消えた。星の光にきらめく波ぎわをみるに、点々として舟が去来するのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(山を背後にして海に臨めば広々として、月の光と潮ざいの音が旅宿に入ってくる。はるかな波間に星影がちらちらと光り、灯台の光のなかにフランスイギリスの船がうかぶ。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)